電波暗室シールド測定シミュレータ

外部放射・内部受信法 (IEEE 299 準拠モデル)

シミュレーション実行中

物理電波伝搬アニメーション

キャリブレーション 100 MHz (電界)
簡易型スペクトラムアナライザ表示
送信出力 $P_{\text{tx}}$: +20.0 dBm
基準受信 $P_{\text{cal}}$: -15.4 dBm
測定受信 $P_{\text{meas}}$: -15.4 dBm
シールド効果 $SE$: 0.0 dB
システム限界 (DR): 94.6 dB

測定条件・パラメータ設定

※ 基準測定(CAL):暗室の壁がない(または扉を開放した)状態で、送受信アンテナ間の自由空間減衰量を測定し基準とします。

100% (完全密閉)
隙間・劣化あり (電波漏洩) 新品・高精度シールド

なぜ「外から放射して内側で測定」するのか?

電波暗室(あるいはシールドルーム)のシールド性能(シールド効果: Shielding Effectiveness, SE)の試験方法として、「室外に送信アンテナを設置して電波を放射し、室内に受信アンテナを置いて電波量を測定する」手法が実務上最も一般的です。これには以下の極めて重要な物理的・工学的理由があります。

  • 実環境 of ノイズ侵入を模擬: 電波暗室の本来の目的は「外部のFM放送や携帯電話などの環境電波を遮断して、内部に電波静粛空間を作る」ことです。したがって、外から電波を浴びせ、どれだけ内側に漏れ込むかを測定することが、暗室の実際の使用条件に最も一致します。
  • 室内の不要な多重反射を軽減: シールド測定では数アンペアの磁界や高出力の電磁波を放射します。もし室内で強電力を放射すると、シールド金属壁で何度も電波が反射し、測定値が定在波(駐波)の影響を強く受けてしまい、シールド壁そのものの減衰性能を正確に評価できなくなります。
  • 極めて高いダイナミックレンジの確保: 受信アンテナと超高感度なスペクトラムアナライザをシールド「内部」に隔離することで、外部の電波ノイズに邪魔されることなく、極限まで下がったノイズフロアの中で微弱な透過波(漏洩電波)を捉えることができます。
💡 アニメーションの注目ポイント シールド測定モードに切り替え、ガスケットの値をスライドさせてみてください。シールド接合部(扉のガスケット)に劣化や隙間が生じると、そこが「二次放射源(Huygensの原理)」となり、電波が室内に回折・侵入して受信電力が急増する様子がリアルタイムに確認できます。