COIL FIELD & INDUCTANCE LAB v1.5

各種コイル・線路の磁場シミュレーションとインダクタンス導出プラットフォーム

真空の透磁率 \(\mu_0 = 4\pi \times 10^{-7}\) H/m
円形コイル

青・桃色のパルスは電流の流れ、黄・緑の曲線は周囲および内部の磁力線を表しています。ドラッグで3D視点を操作できます。

インダクタンス (L)
-- mH
蓄積エネルギー (W)
-- μJ
磁場強度 (B)
-- mT
相互 M (k設定)
-- mH
和動 / 差動直列
-- / --

幾何構造 & 電気物理パラメータ調整

コイル半径 (a): 10.0 cm
コイル長さ (l): 15.0 cm
導線半径 (r_w): 1.0 mm
巻数 (N): 100 ターン
通電電流 (I): 2.0 A
結合係数 (k): 0.50

自己インダクタンス \(L\) の共通定義

コイルに電流 \(I\) を流すと、その周囲に磁場 \(B\) が形成され、コイルの巻線内部を通る全磁束(鎖交磁束数)\(\Psi\) が生じます。ファラデーの電磁誘導の法則によると、電流が時間変化したときに生じる誘導起電力 \(V\) は次のようになります:

\(V = -L \frac{dI}{dt}\),    ただし    \(L = \frac{\Psi}{I} = \frac{N\Phi}{I}\)

インダクタンスは「電流の流しにくさ(磁界の蓄えやすさ)」を表す幾何学的物理量であり、巻き形状(半径、長さ、巻数)や、媒質の透磁率 \(\mu\) のみによって決定されます。

インダクタンスを決定するための標準的な5ステップ

STEP 1

電流の設定

求めたいコイルに仮想的な微小電流 \(I\) が流れていると仮定します。

STEP 2

基本物理則による磁場ベクトルの算出

ビオ・サバールの法則 \(d\mathbf{B} = \frac{\mu_0 I}{4\pi} \frac{d\mathbf{s} \times \mathbf{\hat{r}}}{r^2}\) または、対称性が高い場合はアンペールの周回積分則 \(\oint \mathbf{B} \cdot d\mathbf{s} = \mu I\) を用いて、空間内の任意の点における磁界分布 \(\mathbf{B}(\mathbf{r})\) を求めます。

STEP 3

磁束面の貫通積分

コイルの単一のターンが囲む断面積分領域 \(S\) に対して、垂直に通過する総磁束を計算します:\(\Phi = \iint_S \mathbf{B} \cdot d\mathbf{S}\)。

STEP 4

鎖交数の算出

巻き数 \(N\) による重ね合わせを考慮し、全磁束鎖交数 \(\Psi = N\Phi\)(または結合磁束数)を求めます。※連続空間では積分的な和を取る場合もあります。

STEP 5

幾何学的係数の抽出

公式 \(L = \frac{\Psi}{I}\) に磁束鎖交数を代入すると、電流 \(I\) がきれいに消去され、形状パラメータのみで表された自己インダクタンス \(L\) を得ることができます。